食べてすぐに寝るのは牛になる?
「食べてすぐに寝ると牛になる」
昔親からこんな言葉聞きませんでした?
今回は食べた後に寝ることが身体に与える影響についてお話ししようかと。
この言葉の真実ですが、
もちろん牛にはなりません。行儀が悪いよという注意の意味と、すぐに横になると食べたものが逆流してくることがあるため、牛に見立てて生まれた言葉ともいわれているみたいですね。
健康の観点からは、
食べた後に横になることはとても良いこと。
その理由を説明しますね。
私たちの身体は口にモノを入れて飲みこんだ後、急に栄養が身体全体をめぐるわけではありません。
胃や小腸、大腸といった内臓で消化され、吸収されてから血液の流れに乗って栄養が身体をめぐります。
食後に横になる(休憩する)ことで内臓の働きを阻害せずにしっかりと消化吸収を行ってくれます。まずはこの理由から説明しますね。
内臓などの臓器も働くためには血液を必要とします。
私たちの身体は全体の血流量を脳と心臓(心筋)、各臓器、筋肉に分配して供給しています。
(ここでいう心臓への血流量とは全身をめぐるものではなく、心筋自体への血流量のことです。)
全体の血流量=
「脳への血流量」+「心臓への血流量」+「臓器への血流量」+「筋肉への血流量」
という図式が成り立ちます。
ここで食事後すぐに運動をしてしまうと筋肉への血流量が優先されてしまいます。脳や心臓への血流量を下げることはできないので、結果的に臓器への血流量を減らしてしまいます。
臓器への血流量を減らすということは消化吸収の効率が下がり、全身への栄養供給能も低下してしまうということです。
ですので、食べてすぐ横になるのは悪いことではなく、むしろ必要なことなのです。
ただし、横になる姿勢でなくても座っているだけでも身体は休めますので、寝る必要はありません。
仮に本当に寝てしまった場合、消化吸収が終わり、血液中に栄養素(糖)が流れているのも関わらず運動をしないことになりますので糖が使われずに中性脂肪として蓄積されてしまい、本当に太ってしまいます。
運動をするとしてもオススメは食後約1時間後ですかね。
では今回はこの辺で。