間違ったマッサージは体を硬くする
「マッサージのコツ」
「自分でマッサージをしているが正しくできているかわからない」といった悩みはありませんか?
せっかくマッサージを行っても効果がなければ意味がありませんよね。
間違ったマッサージは筋肉を硬くしたり、リンパや血液の流れを妨げてしまったりと真逆の効果を生み出してしまうことがあります。
正しくマッサージを行って身体を整えていきたいですね。
ただ、マッサージというものはいくつも方法がありまして、どの方法が優れているとは一概にお話しできません。
極論を申しますと、筋肉が緩まってさえくれればどんな方法でも良いのです。
マッサージの方法は
- 温熱刺激
- 持続的な圧迫
- 持続的な伸張
などさまざまな方法があります。
そのため、方法というよりも今回はマッサージを行う上での注意点をお話しすることにしましょう。
そもそものマッサージの効果として
- 血流の改善
- リンパの改善
- 筋肉の緊張緩和(運動の準備、運動後の整理)
- 皮膚の柔軟性向上
が大きな恩恵ですね。本当はそれぞれもっと細かく説明が必要なのですが、簡単にまとめました。
これらの恩恵を妨げる方法はやめていただきたいです。
マッサージでやめてほしいことをまとめますと、
- 指先でグリグリと押し込む
- グッグッと何度も繰り返し揉みこむ
- 痛みが出るほどマッサージする
- マッサージ部位がほのかにではなく、明らかに赤くなる
- 次の日に筋肉痛のような症状が出る
もし該当する場合はマッサージのやり方を見直してください。筋肉や血管、皮膚を痛める可能性があります。
順番に説明しますね。
ぐりぐりと必要以上に圧迫すると血流が妨げられたり、筋肉を痛めてしまう可能性があります。
指先でのマッサージは圧が一点に集中してしまうため、刺激が強くなりがちです。コントロールが難しいため一般の方がセルフで行うのはオススメできません。
細かい筋肉には指先でアプローチすることもありますが、基本的には手のひらなど広い面でマッサージを行います。
速くグッグッと揉むのがなぜダメかと言いますと、筋肉は瞬間的な刺激で収縮してしまいます。
ゆっくりとしたテンポでグーーっと時間をかけて押してあげる分には良いのですが、あまり速くグッグッと押してしまうと筋肉が硬くなってしまう可能性があるのです。
痛みを伴うほどのマッサージはなぜダメかと言いますと、(不快な)痛み刺激によって筋肉は収縮してしまうためです。
また、そもそも痛みは身体の警告のため、マッサージであれ痛みを出すことは良くありません。
マッサージ中またはマッサージ後に明らかに赤くなる場合は中止してください。確かに血流が改善すれば血色もよくなりますが、それを超えて刺激を加え続けると炎症反応を引き起こしてしまう可能性があります。(痛みもその一つです。)
翌日に筋肉痛のような症状が出るのは筋繊維を傷つけている可能性があります、圧が強すぎたり、過剰に揉みこむことで生じてしまいます。
立派な筋損傷なのでやめてくださいね。
いかがでしょうか?
正直なところ、筋肉の硬さは人それぞれで、筋肉の緩む刺激の方法も人それぞれです。私たちセラピストは本人の反応と、筋肉の反応を見ながら様々な刺激入力を試しますので、この場で万能なマッサージの提案はできません。
今回お話しした注意点を参考にマッサージを試してみてはいかがでしょうか。
では今回はこの辺で。