鍛えているのに筋肉が減る?カタボリックのお話し。
カタボリックという言葉を聞いたことはありますか?
メタボリックではなくカタボリック。
鍛えていても筋肉が減る現象。
とはいえ、前提条件があり、当てはまる方は限られていると思われます。
そうですね、今日は「カタボリック」についてお話ししましょうか。
カタボリックですが、「異化」と呼ばれる身体の変化のことで
私たちが保有している体脂肪や筋肉などが分解されることを言います。
反対にアナボリック「同化」という言葉もありますね。
そもそも、なぜこのようなことが起きてしまうかというと
筋肉も体脂肪も身体に貯蓄したエネルギーであると考えてください。
私たちが活動を行う際には必ず必要となるのがエネルギーですが、基本は食事から摂取することとなります。
これが極端に少ない場合、足らない分のエネルギーをカタボリックによって補おうとするのです。
「じゃあ、カタボリックは悪いというわけではないの?」
そうですね。その通りです。
カタボリックはなにも「筋肉が分解されること」のみではなく、「脂肪が分解されること」も含まれます。
脂肪が分解されてエネルギーとなるのは好ましいことですよね。
ですから、脂肪はカタボリック、筋肉はアナボリックを目指すことができれば理想です。
トレーニングを行う際に、脂肪量を多く保有している方は食事によるエネルギー摂取をあえて少なくすることで脂肪の分解と筋肉の育成を図ることができます。
ダイエットを目的とする筋トレを行う場合、基本的に体脂肪量が基準値以上にある方が多いので、真に飢餓状態とは言えません。
ですので、大多数の方はカタボリック(筋肉分解)について怖がる必要はありません。
先ほど、「前提条件がある」とお話ししたことを覚えていますか?
これからお話しする2つの場合が飢餓状態に注意する必要があり、筋肉のカタボリックに注意してほしいのです。
一つ目は、すでに体脂肪率が低く、筋肉量が体重の多くを占めている場合です。
体脂肪も身体構造上必要な量が存在します。身体の脂肪組織を0にすることは不可能です。
筋肉を育てられるだけの脂肪量が身体に存在しない場合はしっかりと食事摂取にてエネルギーを身体に供給してあげてください。
いくら鍛えても筋肉が育たなくなってしまいます。
2つ目は、脂肪も筋肉もない(ガリガリ)場合です。
食事をしっかりと摂取しない中でのトレーニングはエネルギー供給が十分でないため、筋肉は育ちませんし
むしろ筋肉への負担によって身体はどんどん壊れてしまいます。
生命維持にある程度のエネルギーが必要なので、筋肉としても脂肪としても貯蓄のない方はしっかりと食事をしていただかなければ筋トレ自体が身体にとってただの負担となってしまいます。
どうでしょうか?
カタボリックについて理解を深めていただけたなら光栄です。
身体を鍛えているつもりが、身体を弱らせているだけということにならないようにしてくださいね。
では今回はこの辺で。
またのお越しをお待ちしております。