筋肉ってわがまま。
筋肉ってわがままだと思いませんか?
筋肉は使い過ぎても使わなさ過ぎても硬くなるんです。
筋肉については勘違いされている方も非常に多いので、すこしお話ししましょう。
できる限り簡単に話をしますね。
筋肉が硬いというのは、その名の通り、「筋肉の柔軟性が失われた状態」です。
筋肉は本来伸び縮みをするゴムのような存在です。(筋肉の使い方は様々ありますが、今回は基本の性質である伸び縮みに焦点を置いてお話しします。)
柔軟性が失われた硬い筋肉は柔軟な筋肉と比べてかなり大きいデメリットがあります。
- 柔軟性が低下しているため、関節の動きを妨げてしまう可能性がある
- 筋肉量に対して発揮できる筋力が下がる
- 血液やリンパ液などの流れを妨げてしまう恐れがある(栄養状態不良やむくみの原因)
- 筋肉を使用する際に痛みが出現する可能性がある
- 筋肉量があっても、実際の動きの中ではあまり使い物にならない可能性がある
以上、デメリットを簡単にまとめてみました。
硬い筋肉は健康の観点からはあまりメリットはありません。柔軟性の低い筋肉は応用力も低いのです。
次に、硬い筋肉を作ってしまう要因をお話しします。
筋肉は使いすぎで硬くなります。また、使わなさ過ぎても硬くなります。
ね?わがままでしょ?
まず、「使いすぎて硬くなる」ことから説明していきますね。
んー、「使いすぎて硬くなる」では少し言葉が足らないですね。
同じ筋肉ばかりを同じ位置で使い続けたり(関節を動かさず、キープするような筋トレ等)、同じ方向(特に筋肉を縮める方向)にばかり動かしていると筋肉が伸びにくく(緩みにくく)なってしまいます。
健康のためには、ただ単に筋肉をつけるような筋トレをしておけばOKというわけではありません。筋トレの方法やその後のケアもとても大事なのです。
見せる筋肉と応用力のある(トレーニング場面以外でも使える)筋肉は必ずしもイコールではありません。
トレーニング前後でしっかりとマッサージやストレッチをおこない、柔軟さを保ってあげてください。
一方、「筋肉を使わないことで硬くなる」とはどういうことかと言うと、
筋肉を使わない(使用頻度が少ない)と筋肉が伸び縮みをする機会を失い、硬くなります。栄養状態も悪くなり、筋肉自体が萎縮して(弱って)しまいます。イメージとしては伸びるのも縮むのも苦手な薄っぺらい筋肉になってしまうと考えてください。
この場合にもマッサージやストレッチを行いつつ、関節の運動を伴った低負荷な筋トレから始めてあげると有効です。
筋肉はわがままかもしれませんが、すごく正直です。
長く付き合う自分の身体ですので、鍛えるだけではなくちゃんとケアをしてあげてくださいね。
では今回はこの辺で。