意外と知らない?階段を先に昇る足
「行きは良い良い、帰りは怖い」
この言葉、何のことかわかりませんよね。
学生の頃、動作手順を覚えるのに使っていた言葉です。
昇りは強い足から、降りは弱い足からという意味です。
左右の足で筋力や可動域に差がある場合や病気などの理由でどちらかの足のパフォーマンスが落ちていることを前提として
一段一段足を揃えながら昇り降りすることが安全性の面で望ましいのですが、
この動作の際は昇る時、降りる時それぞれ優先的に動かす足が決まっています。
昇る際には、筋力が優れている足、可動域に問題がない足、病気などの影響を受けていない足(健惻)から上げてください。
足の順序が決まっている理由
先に持ち上げる足は、次の段に足をつけた後、片足で踏ん張って身体を持ち上げる必要があるので弱い方の足から上げてしまっては踏ん張れずに身体が持ち上がりません。
ですから強い方の足からあげて弱い方の足を揃えに行くような昇り方をしてほしいのです。
降りる際は反対です。降りる時も良い方の足から下ろした方が踏ん張れるのでは?と思われる方も多いと思いますが、
弱い方の足から下ろして下さい。
実は階段を降りる動作で難しいのは後方に残る足の動きです。
階段や段差を降りる際、後方に残る足は身体を支えながらゆっくりと曲げていき、身体を下ろすといった動きが求められます。
この動きはかなり難しく、弱い方の足ではこのコントロールができません。
強い足から降りてしまうと、弱い足が耐えられず、ドスンと滑り落ちるような降り方になってしまう場合があるのです。
純粋な加齢による筋力低下であれば、足の順序はそこまで問題でないですが、病気によって左右差のあるときは注意が必要です。
昇りは強い方から(行きは良い良い)
降りは弱い方から(帰りは怖い)
ですよ?
例えば、左足を骨折してギプスで固定している時なども同じです。(足をついて良いかどうかはちゃんと主治医に確認してくださいね?)
左足を怪我しているのなら、昇りは右足から、降りは左足からですよ?
では今回はこの辺で。